肥満事情2−子供達

ロンドン人は太っている。大人だけではない。最近は子供達も驚異的な速さで横に成長している。お酒を飲まない子供がビール腹になるのはなぜなのか。それを考えてみたい。

肥満がロンドンで社会問題になっていることは、肥満事情1で述べた。
この問題は、大人だけのものではない。
大人は自分で選んで、デブになったりやせたりできる(と思われている)。
「大人」という者は、自己管理ができるから大人なのだから。

つまり,太っている人は
「僕はおいしいものをたらふく食べたり、友達と飲みに行くことが楽しいんだ。そしたら,どうしても太ってしまう。いいんだよ,太っても仕方がない。僕はそれで幸せなんだ。」
なんて自己弁護することができる。
他人だって,何も言わない。
それが彼の選択だから。

しかし子供はわけが違う。
彼らは好きなものだけを食べ,好きなことだけをしたがる。
限度を知らないくせに,そのことによって起こる結果を知らない。 (知ってても気にしない)
大人いわく、「彼らは無知だから導いてやらなくてはならない」のである。
確かに。
未来のために我慢する,なんて子供にはつらいだろう。

そんなわけで、子育て熱心なロンドンの親達は、子供達が過剰に太ってしまうのを恐れているのである。
何しろ肥満は社会問題である。
子供の肥満についても、恐ろしい結果が出ているのである。

6歳の子供の10%が肥満児だそうだ。
小学校の入学式で、40人クラスのうち4人はすでに肥満なのだ。
一年生であれば,身長は120センチくらいだろうか(?)。
その身長における肥満は66キロからである。
つまり、4人は大人なみの体重を持った,小学一年生なのである。

これが15歳になると17%になる。
40人クラスの7.8人が80キロとか90キロとか,もしかしたら100キロ以上の体重を持っていることになる。
大人の肥満率が19%だから,ほとんど変わらない。

この肥満率は1982年から2002年の間に、2倍に膨れ上がってしまった。
親として,気にしないほうがおかしいのかもしれない。

そこでロンドンの保護者達は考えた。
なぜ我が子は太ってしまうのか。
悲しいかな,自分達に責任があると考える人は少ない。
そう,責任はすべて学校に押し付けられたのである。

「学校で体育の授業が少ないせいだ」と。

実際,ロンドンにある学校のうち3分の一は、一切「競争的スポーツ」(つまり体育)を行っていない。
3分の一は、週に一回未満しか行っていない。
国の教育ガイドラインでは、週に2回の体育の時間が義務付けられているにもかかわらず。

理由は
他にもたくさん科目があるのに、体育なぞやっている余裕はない。
体育をする場所(校庭・体育館)がない。

おお,これでは子供達が太るのも当たり前。

・・・なのだろうか。

個人的にはとっても納得がいかない。

日本の子供と比べてみよう。
日本でも,体育の授業なんてたいした事はない。
せいぜい週に1、2回でダイエットになるようなレベルのものではない。
日本の子供はロンドン以上に歩かないと思うし,学校後に家出することといったら,ゲームとか受験勉強だろう。
(ロンドンでもゲームばっかりしている傾向があるが,まだサッカーする子供は多いようだ。)
だったら,なぜ日本の子供はそこまで太っていないのだろうか。

お母さんが、ちゃんとした料理を食べさせているからではないか。

学校給食だって,そのメニュー自体はどうかとして,栄養バランスは完璧だ。

絶対食べ物である。
サンドウィッチのお弁当と油がたっぷりの夕食、それに頻繁なファストフードは、子供達をデブの道に進ませるだけだ。

ロンドンのお父さんお母さん,我が子のためにももっと料理について勉強してください!

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