ココ・パッツォの独身男
数年前、私の友達のカポーテ・ダンカンはニューヨークで「一番結婚したい男」の一人で、だれかれとなくデートを繰り返していたものよ。
当時は私たちまだ少しはロマンチックで、いつか彼も素敵な相手と結婚するんじゃないかと思ってた。
つまり、いつかは彼も真剣に恋に落ちるべきだって思っていたの。
誰もが恋に落ちるわけだけど、彼が恋するなら、そのお相手は美しくてスマートで仕事も完璧にこなすような女性になる予定だったの。
でもね、「美しくてスマートで仕事を完璧にこなす」女性達は綺羅星のごとく現れては消えていったわ。
結局、彼はまだ誰とも恋に落ちていないのよ。
私たち間違っていたのね。
今日のカポーテはレストラン、ココ・パッツォで夕食をとりながら、自分は結婚しないといったわ。
カポーテは誰とも恋愛関係を持ちたがっていないし、試してみたいとも思っていない。
ロマンチックな愛の約束なんかに興味もないし、誰かと悩みを分かち合いたいとも思っていない。
だからカポーテは女性達にこう言うのよ。
「僕は君と友達でいられるし、たまには君とセックスしてもいい。だけど本当にそれだけだ。今もこれから先も何もおこらない。何も変わらない。」
彼はそれで満足なの。
このやり方で寂しい気持ちになったりしないのよ。